玄武塾特別講座 漢方精神科三略

玄武塾特別講座

漢方精神科三略

漢方診療にアクセスする患者は、慢性疾患で西洋医学的治療では改善しにくい患者が少なくありません。
特にストレス性の自律神経症状に悩まされる患者は後を絶たず、随証治療で漢方方剤を適材適所使い分けたいところです。

そのような診療場面においては、漢方診療の基本をよく理解しておく必要もありますが、
精神医学の基本や精神症候の漢方医学的解釈および臨床評価も要求されるでしょう。

本講座では、漢方医学と精神医学の両方に精通した専門医が、症例にもとづいて、治療戦略の立て方を実践的に解説してまいります。

開講日程(2018年)が決定しました!

2018年2月18日(日)
14:30~17:00
第1回 抑肝散の段
特別講演:抑肝散のエビデンス(講師:水上 勝義)
症例検討:肝の病態と抑肝散および抑肝散加陳皮半夏の証(講師:久永 明人)
第1回は,抑肝散とその類方について解説します。特別講演として,水上勝義先生(筑波大学教授)をお招きし,抑肝散のエビデンスについてレビューしていただきます。水上先生は,鳥羽先生(杏林大学)とともに,抑肝散のクロスオーバー多施設共同ランダム化比較試験を指揮なさった先生ですので,誰よりも説得力のあるお話を拝聴できることでしょう。症例検討においては,抑肝散と抑肝散加陳皮半夏を中心に,主として神経症に対して精神科領域でどのように用いるのか,抑肝散および抑肝散加陳皮半夏の証をどのように解釈して臨床に応用していくのかといったことを,実際の症例にもとづいてご説明してまいります。なお,この回では,「肝」の働きとその失調についての総論的事項も交えて解説いたします。
2018年5月20日(日)
14:30~17:00
第2回 柴胡剤の段
症例検討:柴胡剤の証(講師:久永 明人)
第2回は,柴胡剤について,特に柴胡桂枝乾姜湯と柴胡加竜骨牡蛎湯を中心にご説明いたします。この回では,柴胡剤を精神科領域でどのように使っていくのか,神経症圏を中心に,実際の症例にもとづいて解説いたします。自験例のほかに,指導症例も挙げて,どのように柴胡剤の使用を指導したのかということを提示しつつ,柴胡剤に対する理解を深めます。
2018年7月22日(日)
14:30~17:00
第3回 承気湯類の段
症例検討:陽明病と承気湯類の証(講師:久永 明人)
第3回は,六病位の「陽明病期」というものを実臨床でどのように捉えるのか解説いたします。その上で,桃核承気湯や大承気湯をどのように用いるのか,精神科領域の実際の症例をもとに説明し,承気湯類の位置づけを理解し,承気湯類の証を再考します。承気湯類は,精神科領域において,本来ならば多用されるべき方剤なのですが,なかなか適切に運用されておりません。承気湯類の証をよく理解しさえすれば,実臨床でためらうことなく効果的に幅広く用いることができるでしょう。この回は,神経症圏に限らず,精神科領域で承気湯類が如何に広く使用できる場面があるかということを,症例を通じてお話ししてまいります。
2018年11月18日(日)
14:30~17:00
第4回 附子剤の段
講師:久永 明人
前半は真武湯のみをテーマに少陰病と腎の話を予定します。
後半は厥陰病と茯苓四逆湯などの話を予定します。
2019年予定
第5回 他方要方雑方の段
講師:久永 明人 ほか
2019年予定
第6回 漢方精神医学総論の段
講師:久永 明人 ほか

第4回受講のお申し込みを受付中です。(5,000円・テキスト代別途500円程度) 各回定員25名

※お申し込みは医療関係の有資格者のみとなります。(医師、看護師、鍼灸師、薬剤師など)
※カリキュラムは順番に進める予定ですが、講師の都合により前後する場合もございます。次回の講義内容についてはHPにてご案内をいたします。

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講師のご紹介

久永 明人

久永 明人

医療法人社団ひのき会 証クリニック併設和漢診療研究所所長
医療法人清風会 ホスピタル坂東 副院長
筑波大学医学群 臨床教授

【略歴】1995年富山医科薬科大学(現・富山大学)医学部医学科卒業、同年富山医科薬科大学附属病院神経科・精神科 医員(研修医)、2000年医療法人社団明寿会ふるさと病院院長、2006年弘前大学医学部医学科老年科学講座助手、2008年千葉大学大学院医学研究院先端和漢診療学講座助教、2009年筑波大学大学院人間総合科学研究科講師、2011年筑波大学医学医療系臨床医学域精神医学講師(改組による所属変更)、2013年医療法人社団ひのき会証クリニック併設和漢診療研究所所長、2016年ホスピタル坂東副院長、2017年筑波大学医学群臨床教授、同年医療法人清風会ホスピタル坂東副院長(法人化による名称変更)、現在に至る。

【資格】日本東洋医学会専門医、精神保健指定医、日本精神神経学会専門医・指導医、日本睡眠学会認定医、日本老年精神医学会専門医・指導医、日本認知症学会専門医・指導医、認知症サポート医、精神科臨床研修指導医

【学会活動】日本東洋医学会代議員、同編集委員会合同英文誌小委員会編集委員、同利益相反(COI)委員会委員

主催:一般社団法人玄武塾、医療法人社団ひのき会証クリニックグループ 後援:あかし出版、アイム鍼灸院、Initium(医療デザイン)